最後から二番目の恋

昨日、フジテレビ系列で22:00から放映されている
『最後から二番目の恋』というドラマの第5話を観た。

5話からかよ。というツッコミが聞こえてきそうだが、
『タイトルからして、こりゃないな』と斜めに構えてしまい敬遠していた。
嫁が観ていたので隣でぼんやり観てみたのだが、
これがまた予想に反して、なかなか面白かった。

30歳以上をターゲットにしていることは役者陣を眺めれば明らかで、
小泉今日子、中井貴一、坂口憲二、内田有紀、飯島直子、森口博子、
美保純などなど。
坂口は別として、芸能界で一山越えた感のある面々が顔をそろえている。

内容はこちらを参照。
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 小泉今日子は45歳独身のテレビ局ドラマプロデューサー役。この年になると恋愛というよりは健康や老後など将来への不安を感じる年齢…。仕事と家庭の両立という入社当時に描いた未来と現在はまったく違う。ここでゆっくりとした時間を過ごしたら何かが変わるのだろうか…。そこで、老後はいま流行の友だちと古民家を借りて住むのも良いかと軽い気持ちで鎌倉を下見。
 そんな時、中井貴一演じる、鎌倉で市役所勤めで、妻とは死別した寂しい子持ちで、近ごろめっきり体力の衰えを感じる人生の曲がり角の50歳独身男性と出会った。
 古都・鎌倉を舞台に、明るくも切ない大人の青春ドラマが幕をあける。果たしてさまざまな恋を重ねてきた“大人”の結末は? 「加齢なる試練」を乗り越え、いつしか「華麗なる結末」を迎えることができるのか?!
 そして、そんな二人の恋をかき回すのは、50男の個性豊かな家族の面々。坂口憲二演じる自由奔放にしてどこか薄幸のイケメン弟は小泉扮する45歳独身女性を口説き、50男を含めた三角関係に、飯島直子演じる家庭崩壊寸前の口うるさい長女は同世代として彼女をやっかみ、内田有紀演じる世間とうまく調和が図れない、危うい妹は彼女の内面をえぐる…。そんな家族の喧騒(けんそう)の中、大人の二人は、さまざまな壁にぶつかりながらも、本当の幸せをつかんでいく。
 45歳独身女性のリアルな心情を描きながら、全世代の女性の応援歌として、明るく、泣ける、大人の青春ドラマをお届けする。
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『45歳独身女性のリアルな心情を描きながら、全世代の女性の応援歌として、明るく、泣ける、大人の青春ドラマをお届けする。』
ふ~~ん。なるほど。

このドラマの『全世代の女性に受ける部分』ってのは、
その華々しい役者陣と『鎌倉』という土地のオシャレ感。
ドロドロしたヒューマンテイストな部分を押し出さないサラリとしたストーリー展開。
ナチュラルで柔らかな映像。ってとこだろう。この感じは非常に女性受けがいいものね。
TBSの『階段のうた』とか、『かもめ食堂』
とかね。柔らかい映像感っての?表現下手だけど。
僕もこんな他人事みたいに書いてるけど、実は結構好き。

そんなとこかね。確かに女性に受けそうだ。

じゃ、30代男の僕はどんな所に食いついたの?って
話になるわけだけど。
それは、やはり、中井貴一、小泉今日子などなど
一山超えた出演者陣の『年齢相応』な遠慮がちな立ち振る舞いだったり、
絶妙なセリフまわしだったりする。この感じがたまらない。

例えば、中井貴一だったら
中年男性特有の『可愛げ』ってのが見事に出ててイイのだ。

前回に引き続き、倉本 聰さんの著書『獨白 (どくはく)』からの引用。

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ところでドラマの登場人物、特に大人の男については俺の信条が
一つあるんだ。
それはね、「かわいげ」がなくちゃ絶対だめだってこと。
大体現実を見てごらんよ。
中年過ぎた男なんてさ、かわいげ以外とりえなんてないんだぜ。

かわいげってのは微妙な日本語だけど、字を当てたなら
可愛げとでも書くのかな。
可哀げ気と書くのかもしれないね。
辞書でひくと、
1、ふびんなさま、かわいそう
2、かわいらしいさま
と、二つの意味がのっているけど、まぁ両方を含めたもんだね。

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『中年過ぎた男なんてさ、かわいげ以外とりえなんてないんだぜ』
『辞書でひくと、
 1、ふびんなさま、かわいそう
 2、かわいらしいさま』

ホントにさすが、うまいこというなぁ。倉本さんくらいになると。

このドラマで中井貴一は、まさにこの『かわいげ』を見事に表現している。

そして、小泉今日子の独身中年女性の『トゲ』がとてもイイ。

僕も倉本さんに習って『独身中年女性のトゲ』ってのを考えてみた。
一般的にそのトゲってのは、

・自虐的な考え方
・あきらめ
・私は何でも知っているというような冷めた&達観したものの見方
 ↓
・自分に対するブラックジョーク(自虐的ものいい)
・他人に対する否定的かつ冷静かつ『毒』のある物言い

ってことになる。
これはその女性が飛ばして他人を刺すトゲってことになる。
逆に、それに二律背反するように(二律背反とはいわないのか?)
体に生えているトゲもある。
その人に『触れられない』トゲ。
その人の身辺に関してたずねることを憚られる。

・家族構成、結婚関係の話題
・子供
・趣味
・休日の過ごし方

どれもこれも質問しにくい………。
質問したら最後、地雷を踏んでしまうんじゃないかっていう。
気を使って、なかなか話がしづらい。
コレが独身中年女性が身にまとっているトゲ。

う~~ん。うまく表現できないな。

とにかく、
小泉今日子の『トゲ』も中井貴一よろしくお見事。

『かわいげ』と『トゲ』。
男女を問わず30歳後半以上の方々には
非常に共感できるドラマなのではないかと思う。

それにしても『中年男性のかわいげ』ってのは何回聞いても見事な表現だなぁ。





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