出口のない海

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出口のない海/横山秀夫を読み終えた。

先日の永遠のゼロ同様、涙がこぼれるのを抑えるのがやっとという感じ。
電車の中で泣くのだけは、明らかに変な人になってしまうので避けようと思い
ハンカチで目頭を覆って上を向いたり下を向いたり。
…………..それもまた明らかに変な人だったに違いない。
でもでも、後半の件で涙しない人がいるのか?
いるか?。いるな。”いない”とは言い切れないな……
オレはこんな曖昧に自分の意見をオブラートに包んで言える。
言える世界に住んでいる。

でも、彼らは違った。
彼らは、”戦争に行きたくない””戦争なんか意味がない””戦争に負ける”なんて
思っていても言えなかった。
戦争は”是非、行かせて頂きたい”ものであり、”日本国の力をみせつける格好の場”であり、
“必勝”するものだった。
そこに自分の意見は皆無だ。世論こそ全てだった。

2冊を読んで強く感じることは、
市井の人、大多数は戦争を望んではおらず、
日本国のポリシーに従っていただけということだ。
そして、それに自分の命を託した。

さらに、特攻の任に就いたものは”必死”だった。
命を託すどころか、確実に死ぬ。
死にに行く。
死んで国を護る。
国民を弾のように扱い、護ってくれるわけのない国のために死ぬ。
(実際は、国を護るというより自分の家族や友人だったわけだけれども)

これは、65年前の話だ。
たったの65年前の日本人の話。
現代社会と65年前の一般的な日本人の考え方のギャップに涙腺が緩むんだな。
たぶん….。
オレたちがダメで彼らがスゴイとかじゃなくて、これがイイとか悪いとかじゃなくて。
彼らは、比較無しにスゴイ。人間として。

例によって、内容に触れるのはオレの好みではないので、あまり触れませんが、
読んだほうがイイ。
mustです。

オレの爺さん支那で戦っていたらしい。
オレの爺さんの弟は特攻隊だったらしい。
御年93歳の爺さんに戦争の話を聞くのは、あまりにも酷かと思うが
機会があるうちに、是非聞いてみたい。



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