風の中のマリア/百田尚樹

永遠のゼロ、BOX、輝く夜に続いて
“風の中のマリア”を読み終えた。

あぁ~図らずもすっかり百田尚樹フリークになってしまったなぁ….。

いや~、それにしても百田尚樹はスゴイ!
ホントに、こんなに読みやすくエンターテイメント性に優れた
作者がいただろうか?

う~ん……
いや、いたな。一人。阿佐田哲也(色川武大)。

阿佐田哲也ってのは、名作”麻雀放浪記”の作者。
これね。麻雀のルールを知らない人は読みにくいと思うんだけど、
麻雀分かる人なら、その面白さがわかる傑作。
近年、てか、ちょっと前にも少年マガジンの漫画にもなって
(たしか哲也っていうタイトルだったかな?)小学生の間にも
麻雀ブーム的なものを巻き起こしたらしい。
んで、この阿佐田哲也ってのはギャンブル小説を書くときの
ペンネームで、それ以外を書くときは色川武大名義を使用する。

この色川武大名義の小説も良くて。
大学ん時、読めるものはほぼ読んだんじゃないかな。
この人自体が、そんなにメジャーじゃないから売ってないんだよね。あんまり。
だから、古本屋で捜したり。もちろん、普通に書店でも捜したけど。
色川武大読むなら『離婚』、『百』、『引越貧乏』あたりをおすすめします。

んで、話を戻して。
百田尚樹の作品は、阿佐田哲也の麻雀放浪記を読んだ時と
同じ感覚にさせる。
なんというか、いわゆる小説然としていないし、
気を使っていないようにみえて、気を使ってるっていうか。
読者がガンガン読み進めやすいように
小気味良いリズムで話を進行していくことを意識しているっていうか。

もともと、放送作家だったということなので
良い意味で小説家らしくない小説家という印象を受ける。

今回読んだ『風の中のマリア』は大スズメバチが主人公。
大スズメバチの一生を擬人化して描いている。
大スズメバチに人間と同じような感情があるならば、
このように考えるんじゃないかっていう。
その物語自体は、普通の大スズメバチのワーカーの一生を
描いてるだけなんだけど、そこに人間的な感情を放り込むことで
こんなにも物語として成立するんだな~って感心させられる。
うまいなぁ~百田尚樹。

アレみたいな感じ。アレ。
え~と、
ナショナルジオグラフィックチャンネルの『ワイルドライフ』とか
世界まる見え!テレビ特捜部で、野生動物のドキュメント番組とかを
やってるでしょ。
それで、野生動物に勝手に名前を付けて、その動物の日常を密着して
番組作ったりするじゃない。

この本は、それを小説に置き換えた感じかな。

我ながら、この説明が一番分かりやすいと思う。

それにしても百田尚樹。
その才能が羨ましい。
オレも才能が欲しい……。



風の中のマリア/百田尚樹” への2件のコメント

  1. 本当に嵌る作品を次々と出してきますよね。
    BOXは映画化されますよ・・・。

    とにかく百田さんの才能には脱帽です。
    そしてその百田さんの解説記事までみっけました。
    http://www.birthday-energy.co.jp/

    百田さんの作品は本当に緻密で、物語に吸い込まれ、
    読了まで一気なのです。
    それが干支を分析したら「ともかく人を巻き込む」のが
    才能なんですって。
    賞を望まず、今のままでいるほうがよさそう。

    ま、賞は関係なく、面白いものは面白い!

  2. @廉さん:
    コメントありがとうございます( ^∀^)
    廉さんの仰るとおり百田さんの本はどれもこれも素晴らしいですよね。
    これからの新作にも期待したいと思います。

    > 本当に嵌る作品を次々と出してきますよね。
    > BOXは映画化されますよ・・・。
    >
    > とにかく百田さんの才能には脱帽です。
    > そしてその百田さんの解説記事までみっけました。
    > http://www.birthday-energy.co.jp/
    >
    > 百田さんの作品は本当に緻密で、物語に吸い込まれ、
    > 読了まで一気なのです。
    > それが干支を分析したら「ともかく人を巻き込む」のが
    > 才能なんですって。
    > 賞を望まず、今のままでいるほうがよさそう。
    >
    > ま、賞は関係なく、面白いものは面白い!

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