北の国から’89帰郷/純の帰郷

先日、アップしたばかりだが『北の国から’87初恋』で
上京した純が帰ってくる。これが初めての帰郷である。

『北の国から』としても、今までの作品と少々親子の関係性が
変わってくる分岐点と言える作品だと思う。

これまでの作品は、五郎が子供達に対して強い父親として怒ったり、叱ったり、
非常にパワフルな若い父として描かれているのに対して
この作品からの五郎は、ガラッと変わる。
やさしく、子供を信じ、守り、子供のやったことを認め叱ったり怒ったりしない。
とにかく器のデカい全てを受け入れる父へと変化する。

その様子を倉本聰は非常にうまく描いている。
父親である自分からゆっくりゆっくり巣立ち始めている子供達を
寂しいながらも優しく見守る様子をうまくまとめている。
さすがだ。

そして、子供達の性格にも少しずつ変化が出てくる。
今まで、父に反抗的であった純が大人になるにつれて
五郎の気持ちを分かり始めていく。というか、ゆっくりだが、
五郎に似始めていく。

逆に、常に五郎の味方だった蛍が父から離れ始め、
今まで父親優先だった考え方から変化していく。
(ちなみにその後の蛍を見ていると母親に似てきているのが分かる。
 このあたりも倉本マジックといえる)

今日紹介する動画は、
純が五郎のことを分かり始めてきた。
自分が父に似始めてきた。
そのことに少し気づく部分だ。

この物語中盤、東京で純は障害事件を起こす。
原因は職場の少々荒い先輩に『大事なもの』を盗られたからだ。
『大事なもの』とは、初恋の最後の場面で登場する『ドロの付いた万札』である。
これを盗られたことに気づき純は懇願する。
『別のお金を渡すから、盗った万札は返して欲しい』と。
しかし、白を切りとおす相手を工具で殴り怪我をさせてしまう。
そして、職場をおわれることとなる。
五郎も傷害事件をおこしたことを警察からの連絡で知る。
原因は知らない。
傷害事件をおこしたという事実しか知らない。

それを踏まえた上で、動画を見て欲しい。

五郎の『優しさ』が実によく分かると思う。






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