影法師/百田尚樹




影法師/百田尚樹を読了。

う~~~ん。なんというか。
このBLOGでも何度も同じことを書いたが、
百田尚樹は天才だ。

『永遠のゼロ』『BOX!』そして『影法師』。
この3作品は同じベクトルを持っていて、
百田氏はこのベクトルの作品を書いたら天下一品だ。

基本線は非常にベタな線を引く。
始点と終点は、読者もある程度(うっすらと)予想できる部分に置いておく。
その線を上下左右にホントに微妙に動かしながら話を進行していく。

以前にも書いたが、
8時だよ!全員集合で、”志村うしろ~!”といわれても
志村がいつまでたってもオバケに気づかないように。
そして、
ダチョウの上島がジャンプした後に出演者全員が
ジャンプをしなくてはならないように。
予定調和なもの、ベタなものというのは悪い見方をされがちだが、
オレはそうは思わない。
観客の期待を裏切らず安心を与えてくれる。
なんだかんだ言っても黄金率には勝てないのだ。

百田氏のスゴイところは、この線を引いたあとでも
一切の手抜きをせず細かい部分まで描写していくところである。
ここまで書くか!というところまで描写し、各シーンの裏づけ作業をしていく。
読者に疑問を抱かせずスムーズに読ませるためではないかと思う。
また、リアリティを持たせるためだと思う。

そして、ここまで細かく書き、リアリティを持たせて進行したにも関わらず
最後には『そこまでやるか!』というくらい転結をドラマチックに持っていく。
それは、まさに3階から落ちた人をキャッチするように。「ごくせん」において
ヤンクミがバッタバッタと男達を素手でなぎ倒していくように。

敢えて、そうすることが百田氏の小説家然としていないところであり
私が天才だなぁ~と思うところである。

百田氏はいわゆる小説家ではなくエンターテイナーなのだ。
読者を楽しませることを第一優先にしている気がする。

以前にも、これと全く同じことをココで書いたわけだが、
『影法師』を読んで改めて実感。

今回読んだ、影法師は時代小説なので、
読み始めは情景を想像するのに少々てこずる。
まぁ、すぐに慣れる。

オレの中の百田作品ランキングでは1位だ。
様々な表題で作品を書かれているので、
比べるのは非常に難しいが、
とにかく、一番、自分の琴線にふれる作品だ。
男としてシビれると言うかな…..。
(昨日も読み終えて、あまりにも感動して
 百田氏にツイートしてしまった(;´Д`)失礼しました。)

次回はついに話題の『錨を上げよ』だ。
楽しみだぁ~~。



影法師/百田尚樹” への5件のコメント

  1. 「影法師」百田尚樹

    光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴っ…

  2. トラックバックさせていただきました。
    トラックバックお待ちしていますね。

  3. @藍色さん:

    いつもトラックバックありがとうございます。
    早速、リターンさせていただきますね。
    これからも宜しくお願い致します。

    > トラックバックさせていただきました。
    > トラックバックお待ちしていますね。

  4. トラックバックが未到着でした。
    お手数ですが再送付してくださいますか。

    • @藍色様:

      失礼しました。
      先程、再送してみました。
      どうでしょうか?
      Wordpressに変更してみて色々と知識不足な部分がありまして、トラックバックの送信もいまいち不明な状況ですwww

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