オレ

あぁ、我が忘却のおまけシール

先日、実家から梨が送られてきた。

別に実家で梨を作っているわけではないけれど、
梨好きな息子を想って母親が気を利かせて送ってくれたのだ。
何歳になっても親からすれば子供は子供だね~( ^∀^)

ってことで、段ボールいっぱいに届いた梨は家族で美味しく頂くとして、
その梨のケースの中に小さなアルミ函(煎餅の函)が同封されていた。

んっ?.....なんだ?

古めかしく小汚いその函をおもむろに開けてみる。
なんと!!開けてビックリ!アルミ函。

中から子供の頃集めていた食玩のおまけシールが!!(゚Д゚ )


All_20110915105052.jpg


同封されていたメモには、

『あんたの学習机を捨てようと思って整理してたら引出しの奥に、
 このカンカンが入ってました。大事なモノのようなので送ります』

とある。
母よ。ちょっとファインプレイだ。
その昔、オレが大事に保管していた大量の『BANDやろうぜ』を
ノールックでゴミ収集日に出した人とは思えないキメ細やかさ。

いや~。懐かしいなぁ~。
んっ!?でも、コレ違うぞ.....。
小学生の時、箱買いして集めたビックリマンシールにしては
明らかに量が少ないのだ。
なんだろ~?..........コレ......。
...........あっ!?そうだ!!思い出したぞ!
コレはオレが夢中で集めてた時のシールではない。
夢中で集めたシールは隣の幼馴染にあげたはずだ。

熱しやすく冷めやすい性格のオレはブームに乗っかって
小遣いの全てを注ぎ、時にはジイさんに強請り、
狂ったようにシールを集めていた。
が、しかし、ある日突然急に熱が冷め
他の皆よりも早めに興味を失ってしまい
あれだけ金をかけたシールを、あろう事か幼馴染に
全て譲るという暴挙に出たのだ。
さすがに、この時ばかりは寛容な我が両親からも
鬼のようなお叱りを受けたことを覚えている.....。

ということはだ....。このシールはアレだな。
このシールは熱が冷めた後、
しばらく経って再びパラパラと集めたヤツだな。
なんで熱が冷めた後、再び集め始めたか?
この時のコトは未だに覚えている。
ビックリマンシールを全て大盤振る舞いしてしまった事に関して、
時間が経つにつれ、子供ながら自分の馬鹿さ加減に
ゆっくり気づいてきたオレは、幼馴染に今更『返してくれ』とも言えず、
その幼馴染が元々オレの所有していたシールを
他の友人に自慢している様を横で見ているしかなかった。
その時の悔しさ.....。君達に分かるかい?(てか、お前が悪いんだろうっていう)

そしてオレは決断した。再びシール収集を始めることを。
しかし、一度折れたオレの心は再びビックリマンシールを集めるだけの
モチベーションを持ち合わせてはいなかった。
そして、オレは一つの結論に至る。

『そうか。ビックリマンではなく他のシールを集めればいいんだ。
 誰も集めていないマイナーなシールを集めてやろう!』

この頃、おまけシール業界は空前の戦乱期を迎えており
ビックリマンシールを先頭に何十種類ものタイトルが乱立していた。
その中で、厳選に厳選を重ねオレが選んだのがコレだった。

『快怪魔界』........


kaikai All


当時、ロッテ、フルタ、カバヤ、カネボウフーズが
おまけシール付食玩を既に発売しており、
後発ではあったが、大手明治製菓が満を持して発売したのが、
快怪魔界であった。


Kaikai surface
Kaikai 2
kaikai Back


カネボウフーズの『ラーメンバー』『ガムラツイスト』同様に
シールを2枚重ねにしたダブルシール方式を採用し、
1枚目は世を忍ぶ仮の姿。2枚目は妖怪としての正体という
全盛期の聖飢魔IIを彷彿とさせるストーリー展開となっている。

この時、子供ながらに、
コレを集めてるヤツはいないだろ~ってのと、
明治製菓というバックグラウンドから考えて
多少時間が掛かっても今後継続して商品展開していくだろうと
読んだのである。

しかし........。

コケた。
コレが凄まじいダダスベりを見せたのである.....。

既にビックリマン、ガムラツイストなど出尽くした感があり
子供達の間では、そろそろ引き際か?っという後向きな
雰囲気がある中、大手企業の商品開発部が
練りに練ったとは思えない衝撃のキャラクターセンス......。
この絵ズラを採用した段階で、既に勝負あったという所だろう。

初回投入された48種の絵柄でめでたく即販売中止と相成ったわけである。

ダブりを重ねつつもコンプリートを目指し結構買い込んでいたオレも
この段階では既に熱を失っていて、これにてオレの短いシール収集人生も
ビックリマンに始まり快怪魔界で終るという島田紳助の引退バリの
中途半端な幕引きとなったわけである。

とは言え、せっかく集めたものを捨てるわけにもいかず
煎餅のアルミ函にいれ机の奥にしまっておいた所、
今回の机処分に伴って約20数年ぶりに日の目を見たわけだ。

せっかくなのでアルミ函に一緒に入っていた
当時収集したんだか、持ってて適当に入れたんだかわからん
モノを以下にご紹介しよう。


Bikkuri.jpgこれはビックリマンの中期のモノだと思われる。(確認してないから不明だけど)
たぶん全盛期から数年経ってから懐かしくて購入した気が.....(;´Д`)


Minor seal  All
Minor seal -2これは、フルタの『ドキドキ学園』、妖怪道53次。他にもありそうですが詳細不明です。


magnet1.jpg
Magnet2.jpgこれは友人に貰ったキン肉マンマグネット。マイナー過ぎてよく分かりません。


それにしても、よくもまぁ残ってたものである。
机の奥にしまっておいたのが良かったな。
その辺に置いていたら、とうの昔に確実に処分されていただろう.....。
今後も大切に保管しておこう。

ちなみに、もし査定するといくらくらいになるんだろうか?
まんだらけとか行けば査定してくれるのかな?
この画像見て分かる方いたら是非ご一報頂きたい....。

-オレ
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