段ボール箱の本分とは?

バレてしまうので、さすがに業界まで言うわけにはいかないが、
僕は某メーカー兼専門商社のような会社で働いている。
んで、その中の海外と売り買いする部隊にいる。
営業が持ってきた案件を営業の代わりに
海外メーカーとやりとりして最終的に決定した商品を
オーダー& 輸入するのが主な仕事となる。

んで、長いこと、この仕事をしていると、
日本人の神経質さ加減は世界的にも群を抜いてると
いうのは、当たり前のように分かってることなんだが、
ココ最近のそれは唖然とするものがある。

最近ビックリして力が抜けてしまった事は、
例えば以下のようなことである。

先日、営業から僕宛にメールが来た。
得意先からのクレームメールを転送してきたものだが、
そこにはこう書いてあるのだ。

『段ボール箱が破損しているので、
 入れ替え作業後、再度納品お願いします』

と。
段ボール箱が破損で入れ替え……….?(;´Д`)

待て待て待て。
段ボールとはなにか?段ボール箱とはなにか?

段ボール箱=『商品に傷が付かないよう輸送用・保管用として
         使用される簡易箱のこと。』

今回の場合、商品に傷が付かないように緩衝・保護し輸送することを
目的としているわけです。

『内容物に傷をつけない』

それこそが本分です。
今回のクレーム内容をもう一度おさらいしましょう。

『段ボール箱が破損しているので、
 入れ替え作業後、再度納品お願いします』

段ボールが破損……..う~~~ん…….(;´Д`)

コレ、まさに仕事を全うした結果ではないのか?と。

つまり、今回の場合、
『段ボール箱が破損することは十分に想定される状況であり当然』
なわけです。
そのために商品を詰めているわけですから。段ボールに。

しかし、この得意先は、
その段ボールが汚いので入れ替え作業をしろと…..。
いやいや、当然この段ボールは、出荷される時には
キレイな状態だったわけですよ。
しかし、運送会社さんがピックして、ベースに持っていき
横から横に転送される度に傷がついて、得意先に着いた時には
破損していたわけです。

コレって先に述べたとおり、
この段ボールの本分なわけですよ。
そのための段ボールなわけですから。

その段ボールをキレイな状態でお届けしなくちゃいけないってことは、
この段ボールのための段ボールを作らなきゃいけないわけです。
まぁ、ダブルカートンっていうマトリョーシカ状態で送ればいいわけですが、
それもどうなのかな?っと。

ハッキリ申し上げれば、
『中身問題なければ、段ボールがどうなっていようが関係ないじゃん』
ってのが僕の本心なわけです。
『そのくらい理解しろよ』っていう。

っていうか、せめて『営業、お前なんとかせぇよ!』っていう。
そういう得意先の無知なところもひっくるめて、お前が説明して
納得してもらうのが仕事だろうが。
お前なんでそっち側に乗っかっちゃってンだっての。

たしかに、最近の我が社の営業マンのレベル低下ってのは
はなはだしいと年配者は分かっていることなんですが、
その世代の若手が主力であるというのも事実なので、
無下に扱うわけにもいかないわけです。

この件に関しても、
上記のように営業を叱咤しまくった後、
『とりあえず対応するしかないから、状況確認のために
 写真送ってくれ』
と言ったところ以下の写真が届いたわけです。


CTN2.jpg

全然、キレイやんけ!ヽ(`Д´)ノ

こんなの全然破損じゃねぇだろ。
つか、営業、写真見て即断れよ!

このレベルでクレームを付けてくるとは。
もう宗教掛かってるとしか思えない。
昔から例えば化粧品業界とかは、かなり厳しいっての
よく言われることなんですが、ココまでの
レベルってのは類をみません。

でも、そうは言っても得意先は得意先。
言い出しちゃった以上、対応しないわけにはいかない。
このレベルで入れ替え作業をしなくちゃならない。
ハァ……….

だから中国あたりだと、
もう日本の仕事はやりたくないって話をチラホラ聞きます。
細かい割には、価格にうるさいってね。
メーカーにとって細かい部分までダメ出しするってことは、
ロス率が上がるってことだから、価格に直結するわけです。
だから、品質を重視する場合、必然的に価格は上がるわけです。
でも、日本人は納品した後にクレームとして細かい注文を
付けてくるから仕事がやりづらいって言うのが彼らの言い分です。

商品自体に問題がある場合はいいとして、
今回のケースのように全く関係のない部分にクレームをつけることは、
(あまり類を見ませんが)品位に欠ける気がします。

確かに、いろいろな場面で
日本人にはそういう部分があるかもしれません。

人の振り見て我が振り直せ。
いい機会なので身につませておこうと思った次第です。



コメント

  1. saibara より:

    結構前の記事ですが、コメントを・・

    私は輸送業界に長くいますが、この記事の写真程度の段ボール破損のクレームは毎日数十件きますよ。
    記事の内容に共感した部分がありました。

    「コレ、まさに仕事を全うした結果ではないのか?」
    ホンコレです。

    輸送会社では、運賃は上がらないのに品質を上げろとメーカーから日々言われ・・
    そりゃ無理ってものです。と思いながらも悪戦苦闘してます。

    お互いがんばりましょう!

    • blockfrog より:

      @saibara様:
      ホントにその辺クレームが年々ひどくなってきている気がします。
      無理を言って、それを了解させることで仕事をした気になっている人たちが
      世の中に多いのだと実感する今日この頃です。
      コメントありがとうございました。
      これからもチラッと見に来てやってください。