僕の音楽

TBS『クリスマスの約束』の謎

皆さん、毎年12月25日の深夜にTBSで
放映されている『クリスマスの約束』という番組をご存知か。

なんと、あの小田和正をメインにおき
小田和正発信で他のアーティストを呼び
毎年クリスマスの夜限定の歌の共演を果たすという
なんとも豪華な特番となっている。

今年で11回目ということで、
結構好評を博していることは間違いないだろう。

『共演する』と前述したが、それは少々オーバーに
言い過ぎていて、実際は毎年違い初期は小田だけだったし
その後チョボチョボとゲストが増えたり減ったりしながら
2009年には総勢33人という大盤振る舞いを見せてみたり、
と思ったら2010年は少し少なくなったりと。

まぁ、基本的に小田だけは出演するが
それ以外は、その年のゲストのスケジュール次第といった
何ともアバウトな番組構成となっている。

そして、今年2011年は小田が2009年のお祭り騒ぎの味を
忘れられなかったのか、この年の瀬になんと41名のゲストを
呼ぶというなんともバブリーな年となった。
そして、流石は小田和正というべきかゲスト陣も下手な連中を
呼ぶわけもなく個人の好みはあれど、毎年それなりの布陣が
敷かれている。

2001年.......小田のみ

2002年.......小田のみ

2003年.......ゆず、財津和夫、
根本要(スターダストレビュー)、桜井和寿(Mr.Children)

2004年.......島倉千代子、山本潤子、ムッシュかまやつ、
         財津和夫 、鈴木雅之、スターダストレビュー

2005年.......中居正広

2006年.......いきものがかり、松たか子、斉藤哲夫、スキマスイッチ

2007年........宮沢和史、さだまさし、くるり、矢井田瞳、佐野元春

2008年........松たか子、佐橋佳幸(松の夫)

2009年........AI、Aqua Timez、いきものがかり、キマグレン、Crystal Kay
       佐藤竹善、清水翔太、JUJU、スキマスイッチ、鈴木雅之
       スターダスト・レビュー、財津和夫、中村中、夏川りみ、一青窈
       平原綾香、広瀬香美、藤井フミヤ、松たか子、山本潤子

2010年........根本要(スターダスト・レビュー)、スキマスイッチキヨサク(MONGOL800)
       清水翔太、JUJU、玉城千春(Kiroro)、松たか子、山本潤子

2011年........Aqua Timez、いきものがかり、キヨサク(MONGOL800)、キマグレン
       Crystal Kay、佐藤竹善、清水翔太、JUJU、スキマスイッチ、鈴木雅之
       根本要(スターダスト・レビュー)、玉城千春(Kiroro)、中村中、夏川りみ
       一青窈、平原綾香、FUNKY MONKEY BABYS、藤井フミヤ、松たか子
       宮沢和史、MONKEY MAJIK、矢井田瞳、山本潤子、
       和田唱(TRICERATOPS)

以上がこの10年の流れである。
いかがだろうか?音楽業界においてそれなりのキャリアを持つ者、
まさに今旬を迎えている者、前述したとおり、個人的に好みはあれど
各方面にそこそこファンを持つ豪華なメンバーが揃っている。
この年の瀬にこれだけのメンバーを揃えるのは
並大抵のコトではないだろう。

しかし、僕には一つだけ解せない部分がある。
たぶんお気づきの方もいると思う。

そう。

『松たか子』である。

なぜ、これだけの布陣を敷きながら
松たか子が顔を出してくるのか?
しかも、なんと小田を除けば根本要(スターダストレビュー)と同数の最多出演で。

さらに、この松の立ち位置が何ともワンダーで、
本業である女優という立場ではなく、
なんと図々しくも、いちミュージシャンとして
他の大物ミュージシャンと肩を並べていることが
よくよく見てみると分かってくるのだ。

初めは僕も
『添え物的な配役だろう。
例えばナレーションを松にやらせて、
本番までの流れをドキュメント風に語らせるつもりだろうな』
と軽い気持ちで見ていたのだが、
それは全くの間違いでナレーションは別で斉藤由貴が
配役されている。

では、なぜか?
これだけのミュージシャンの中に松がいる理由は?

実は、松の出演には夫である佐橋佳幸の存在が
大きいと推測される。
佐橋佳幸は、『ラブ・ストーリーは突然に』の
ギターなど小田のサポートギタリストとして親交があり
その流れで松も小田から曲を提供されたりしている。

世話になったこともあり
初登場した2006年は小田の呼びかけに
松がお付き合いで応じ、軽い気持ちで出演となった
ものと考えられる。

前述のとおり、この番組の構成もアバウトなので、
松が初登場した2006年頃は、ゲストが総勢41名も
集まるような一大音楽イベントのようなことになるとは
想像もできないわけで、松自身も呼んだ小田自身も
こんなコトになるとは思ってもいなかったのだろう。

よりによって、ズルズルと何度も出演してしまったばっかりに
小田も松も引くに引けない状態になり、
今回のようにトンチンカンな勘違い女状態になってしまったのだろう。

松自身も
『うわぁ~、私チョ~勘違いなコトになってんだけど~....(;´Д`)』
っと思っていたことだろう。

出演者も観客も松自身も?マークが出てる
この一大音楽イベントでのボタンの掛け違いは、
たぶん、いつまでも解決の糸口が見出せないまま
『松さんの最多出演』という勘違いな栄光とともに
小田が飽きるまで続けられるのだろう.......残念。



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