大企業とも言えず中小企業とも言えない
中途半端サイズな中堅企業で10数年働いていると、
給料はともかくとして、キャリアだけはドンドン増していって
35歳とはいえ先輩や上司よりも後輩や部下の方が、
断然大多数になってしまうことがある。
僕の上には、40代そこそこの上司は20数名、
それ以上になると50~60代の役員が5~10名いる。
ということは、差し引けば本社だけで考えても後輩が
100名近くいることになる。
思えば遠くへ来たもんだ.......。
さて、そうなってみて最近気付いたことがあって、
それについて、どうも引っかかっているのだ。
それは何かというと、
最近、『謝る』ということをしていないということだ。
後輩がモノを尋ねてきた時は半分怒ったような、
『こんなコトも分からんのか』というような態度でモノを教え、
自分が何かミスを犯したとしても
『仕方ないだろう~』と、先輩風を吹かせお茶を濁す。
後輩も目上に対して文句を言うわけにもいかず
『そうですよね~』と泣き寝入りする。
そう。
人間は年齢を重ねるごとに、また社会的に偉くなるごとに、
集団において強者になるごとに『謝らなくなる』のだ。
上に述べたように状況的にそうなることが一因であり、
本人にもゲスなプライドが生まれてしまうことにも一因がある。
素直に自分の非を認めることができないというのは弊害がとても大きい。
最近の政治の状況なんてのは、最もな例だと思う。
全員が全員、偉くなってしまっている上、
自分が間違ってないと思っていて、小っちゃなプライドが
あるもんだから、いつまで話し合っても平行線。全然擂り合わせできない。
自分の非を認めることができない。ごめんなさいが言えない。
その結果、何を決めるにも決裂してしまい、それだけならまだしも
そのとばっちりが国民に飛んでくるっていう最悪の悪循環の様相だ。
自分の子供に『悪いことしたら、きちんと非を認めて素直に謝ろうね』
と図々しく言ってるくせに自分ができてないなんてお笑いぐさ。
今日から、自分が間違っていたらキチンと間違いを認めて素直に謝ろう。
相手が部下だからって上からモノを言うのを止めよう。
若者が無気力、やる気がない、素行が悪い。
と批判するよりもオジサン達は自分の足元を見るようにしよう。
そして、みんなでリベラルなオジサンになろう。