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中学受験とネガティブイメージ

「中学受験」と聞くと、
それだけでネガティブに捉えてしまう人もいると思います。
実は僕もそう。そして今でも若干そうです。

ですが、片足というか両足を完全に突っ込んでしまっているので
間髪入れずに眉をひそめる訳にはいきません。
いやいやながら、意を決して、恐る恐る、歯を食いしばって、
「中学受験」に関して少し考えてみました。

では、まず「中学受験」と聞いて、
あまり良いイメージを持たない人がいる理由はなんでしょうか?

「子供に勉強ばかりさせて」
「子供には勉強だけじゃなく、他のこともさせなきゃ」
「体を動かすことも大事」
「そう。そう。スポーツとか」
「うちの子は勉強はからっきしだけど
 サッカーが大好き。毎日遅くまでサッカーの練習してる」
「大体、中学受験なんてお金持ちのすること」
「そうそう。私立中学なんてものすごくお金がかかるんだから」
「いいよね。お金持ちは。ウチだってお金があれば
 中学受験させて中高一貫の学校に入れたいよ」

「お金持ちが親のステータスのために
 無理やり子供に勉強をさせて私立中学にいれる」

こんな感じでしょうか。
まさしく最後のコメントが全てを要約している気がします。

「金にモノを言わせて子供に無理やり勉強する事を強いている」

はい。まさしく僕のイメージもその通りでした。
今も他人様からそう見られることが嫌です。

これが中学受験に対してネガティブなイメージをもっている方々の
大多数の意見な気がします。
地方出身で「小中高と町立県立校に行くことが正義」のように
育った僕はずっとそう思っていて、子供が3年生の時に
嫁が持ってきた中学受験話にも眉をひそめていました。

しかし、実際、小学校高学年の子供を持つ今の立場に
立ってみると、それは少々偏ったモノの見方だったなっと
気づきます。

まず、お金の事です。

中学受験をし希望の中学に合格するには
相当量の勉強をしなくてはなりません。
たしかに塾に行かず自分で猛勉強して合格するという
こともありますが、それは非常に稀なケースです。
大概は塾に行き、プロのテクニックで頭に叩き込んでもらい
受験することになります。
そういった意味で、お金はかかります。
少しではありません。結構大金がかかります。

しかし!、「大金ではあるけど払えない額ではない」
というのが実際の所です。

お父さんの大好きな毎日のビールを我慢すれば、
タバコを止めれば、パチンコを止めれば、
もう少し家全体で生活費を節約すれば
「払えなくはない」という額です。

聞いた瞬間に「はい。無理~」となる額では
ありません。それはイメージでしかない。

ただし、受験して私立に合格した場合は
話が変わると思います。
私立中学の学費というのは
ちょっとがんばって節約すれば払えるって
レベルのもんではないです。

そこはハッキリ申し上げておきたい。
私立中学の学費は高いです。

子供を私立中学に入学させるということは
親もそれなりの覚悟をしておかなくてはなりません。
なぜなら、学校は6年間というロングタームなわけで
「はい。もう限界です。支払えないので辞めます」
と、塾やその他の習い事のようにおいそれと
リセットボタンは押せません。
子供の一生がかかってますから。

ですから子供を私立に行かせるということは
それ相応の覚悟を決めておかなければ
ならないということです。

この部分が中学受験の
ネガティブイメージの根源でしょう。
「金持ちじゃないと無理」という。
それが実はそうじゃないのです。

中学受験をする理由は様々ですが、
なかでも中高一貫教育であるということを
挙げられる人が多いのではないでしょうか。

高校受験が無いため、3年+3年と刻まず
6年通期のスケジュールで学習カリキュラムが
進められるということです。

つまり中高一貫であればイイわけです。

であれば、無理に私立に行かなくても
公立の中高一貫校というものがあります。
これは実際子供を持つ立場に立ってみないと
あまり知らない方が多いかもしれません。
僕もそうでした。

中学受験には2方向あります。
私立中学受験と公立中学受験です。
公立中高一貫校は私立と同じように
受験をして合格した子供たちだけが
入学できるわけですが、
いわゆる各地域にある公立中学と
同じように中学3年間の学費は無料です。
高校になると公立の高校と同じように
学費がかかるようになるわけです。

つまり、中学受験はお金持ちしかできない
わけではないということです。

この段階で
「あ~、そうなの?」
という人がいるんじゃないかと思います。
そういうことなんです。
お高いイメージが払拭されるんじゃないかと思います。

では、次。
「子供に勉強を強いる」というイメージ。

これは正直言って少なからずあると思います。
自ら率先して机に向かう子供がそんな多くいる
わけがないですから。
「強いる」事があると思います。

しかし、コレ。
所属しているサッカーチームの練習が嫌で嫌で
今日は休みたいと言っている自分の子供に
「怠けるな!頑張れ!頑張れ!」と叱咤することと
どこか違うでしょうか?
同じじゃないですか?

やってることが、勉強か、スポーツか、
その違いだけです。同じことなんです。

中学受験をする家庭の親の感覚としては
自分の子供がサッカーの練習を毎日
遅くまで頑張って、親はそれを支え
親子で優勝を目指す事と同じ感覚なんです。

スポーツをがむしゃらに頑張っている子供と
机に向かいコツコツと勉強をしている子供で
どうしても前者のイメージの方が良い。
コレは仕方ないことです。

ですが、先に申し上げたとおり
親子の感覚はスポーツで優勝を目指す事と
同じなんです。
別に椅子に縛り付けて勉強を強いている
わけではないということです。
これは単なるイメージに過ぎないということです。

いろんな方から聞かれます。

「なぜ、そこまでして中学受験させるの?」

今まで前述した中高一貫とか安心だとか言って、
お茶を濁してきましたが、
正直な話、クリティカルな理由なんて無いです。
これがホントに正直なところです。
乗りかかった船的にココまで来てしまいました。

この数年間、子供に「止めるか?」と何度も問いかけ、
そのたび「いや、やめない」と。
「今回ばかりはもうダメだ。もう止めよう。なっ?」
「いや、まだガンバれる。止めない」と
何度も同じような問答を繰り返してきました。

ココに来て感じることは我が家にとって
中学受験の理由とは
「希望の学校に入り、こんな事をやりたい」
ということではなく、
親子でサッカーや野球を頑張っている家庭と
同じように
「それを成し遂げようと
 一つの事に向かって親子で頑張ること」
であった気がします。

まだ本番になっていないので
最終的にどうなるかは分かりませんが、
我々が目標としていたことは
結果ではなくプロセスだったように思うのです。

プロセスが大事とかそういう甘っちょろい事を
言いたいんじゃありません。
最終的に合格しなくては意味が無いと
僕は考えています。
ただ、受験する理由はなんだったか?と
理由を考えた時、それが一番しっくり来るなって
事です。

ココからまだ2ヶ月間最後の
追い込みの時期になります。
まだまだこれからです。

全てが終了したら、これからチャレンジされる方に
少しでも参考になるように詳細をまとめた記事を
素人であるただの一人の親として正直な気持ち、
受験におけるスケジュールの流れ、金銭面などなどを
洗いざらい書いてしまおうと思っています。
(僕もいろいろ探したんですがあまり無いんですよね。)

息子のラストスパートに期待したいものです。

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