社会人になって10数年になるけど、
僕はホントに幸運だったのだと思う。
会社を選ぶ時のポイントってなんでしたか?
っと新入社員に聞かれることが度々あるが、
いつもこう答える。
『う~~ん。フィーリングだな。』
そのたび、尋ねた新人は
『あぁ~....なるほど.....』
っと、煮え切らない答えしやがってっという
顔をするわけだが、ホントにそうとしか答えようがない。
・給料がいい。
・やりがいがある。
・福利厚生が良い。
・大手だ。
んなこと入社前から考えたってどうしようもない。
そう思っていた。
大手も受かったが、それを蹴って今の会社(中小企業)を
選んだのもフィーリングである。
まぁ、フィーリングって言っても実際はホントにフィーリングではない。
説明会の時、社内をグルッと案内されたのだが、
その時に私服で頭がボンバっている女性
(『天使にラブ・ソングを』のウーピーゴールドバーグレベルの)
がPCに向かってパチパチやっているのを見て、
『この会社、たぶんイイ会社だ。受かったらココにしよう』
と思ったのだ。ただそれだけである。
今考えてみると、当時の僕は
『んなこと入社前から考えたってどうしようもない』っと考えることが
できたのが賢明だったかなぁっと思う。
そう。それって今でもそう思っていて、
一番大事なことは入ってみないと分からないのだ。
もちろん個々人考え方ってのがあるから絶対とは言いがたいが、
働く上で一番大事なのは『環境』だと僕は考えている。
環境=人間関係ってことだ。
毎日最低8時間は働くことになるわけだから、
通勤時間とあわせて10時間くらいか。1ヶ月に20日間働くとして
200時間。1ヶ月は720時間で、そのうち睡眠時間に180時間を費やすとして
活動時間540時間のうち1/3は会社で過ごすことになるわけである。
1/3ってデカイよね?
その長い時間を『イヤだイヤだ』と苦痛を感じながら生活するのと
快適に生活するのって、それはもう全然違うわけで。
どんなに給料が高かろうが、大手だろうが、
続かなければ意味がないわけで、ヤリガイの有無ってのは、
やってみないと分からないわけだからハナから入社前には
分からない。
総合的に考えて、給料が低かろうが、
中小企業で社会的なステータスが低かろうが、
イマイチやる気の出ない仕事だろうが、
そんなもん環境が良ければその全てをカバーしてくれるのである。
しかし環境というのは厄介で、
これこそ、その環境に飛び込んでみなければ分からない。
だから、そういう意味で僕はホントに幸運だったのだと思うのだ。
僕の会社は中小企業で(まぁ中小と言っても年商150億くらいで社員数も200数十名いるが)
給料も良くない。福利厚生も別に良くない。
その代わり、ファミリー的な社風で派閥なども特に無く、
部下上司の縛りもきわめてユルイ。
この縛りがユルイってのが大きくて、
皆ストレスを溜めることなく思ったことを言い合えるというのは
精神衛生上とても良い。
そして僕はとにかく上司に恵まれた。
僕は直属の上司を5~6名持ったわけだが、
誰一人として、嫌なヤツはいなかった。
それなりの厳しさを持っていたり、社会的なモラルがどうなの?
って人もいたが、人間関係にはモラリストばかりだった。
今思えば、この環境じゃなきゃ今の僕は存在しないだろうな。
就職活動を控えている皆さん、参考にならないと思うが、
会社なんて入ってみなくちゃ分からないよ。
だから逆に大手とかやりがいとか、んなもんに惑わされないで
大手、中小関係なく自分の興味と感性を信じて進んだほうが
いいと思います。はい。
ダメなら辞めりゃいいんですよ。
深~~く考えた挙句、入社して速攻辞めることになったとしたら
その方が傷が深いでしょ?
だから、力を抜いて考えたほうがいいですよ。絶対。
考えすぎるとケツが重くなるので。
それと、もう一つポイント。
自分の上司となった人を尊敬した方がイイ。
好きになったほうがイイ。
イヤなトコが多い人だったとしても
イイトコを見つけてその部分を尊敬して、
できるだけ好きになること。
これポイント。
コッチが好きでいるとね。
相手にもそれなりに伝わるんですよ。
そうするとね。自然と相手も自分を気にしてくれるようになる。
好きになってくれる。そういうもんです。
毎日、イライラ胃を痛めて生きるくらいなら
自分を騙して一番近くにいる人を好きになれるように努力しましょう。
僕は今までそうやって生きてきて成功しました。
まぁ、人間なんて不安定なもので、いくらでもプラセボが効くんですよね。
全て気の持ちようだと10数年目の社会人はそう思うのです。