男としての器量の良し悪しを試される一つとして、
・女の愚痴を上手く聞く
というシチュエーションがある。
女性を無条件に褒めるのは、
言ってしまえば非常に単純で簡単。
何も考えずともできる作業である。
誰にでもできる行動であるゆえに、
他人との差がつけ難い。
僕が35年生きてきて感じることだが、
過去、僕の知っている”モテる男”というのは、
ものすごく顔がイイとか、褒めるのが上手いとかではなく
ものすごく”聞き上手”であったと思うのだ。
そして、その”聞き上手”の能力が遺憾なく発揮される
最大のシチュエーションというのが、まさに
”愚痴を聞く”という場面であろう。
かく言う私も”聞き上手か?”と言われれば、
とても胸を張ってうなずける感じではない。
どうしたら”愚痴を上手く聞けるのか?”
調べてみた。
【女性は、意見ではなく、共感を求めている。】
なるほど。まさしくその通りかもしれない。
つまり、愚痴を言われて、それに対して
”あ~した方がイイ。こ~した方がイイ。”というのは
言っちゃイカンわけだ。
自分の過去を振り返ってみると、それはも~確実に
”あ~した方がイイ。こ~した方がイイ。”と言ってしまっているわけで、
そりゃ、嫁にもキレられるわけである。
聞き上手になりたいなら、とにかく、相手の話を聞いとけってことだ。
愚痴を聞いている時、
世の一般男性陣の脳は、こんな感じで動いているんだと思う。
愚痴を聞く
↓
うお~~、早く終わって欲し~
↓
そうだ。ココは一つ即解決策を提案して
早めにこの場を切り上げよう。
↓
”あ~した方がイイ。こ~した方がイイ。”を言う。
↓
女性が”あなたは分かってない!”と怒り出す。
↓
なんだコイツは!オレが聞いてやって、
挙句、解決策まで提案してやってんのに!
なんで、キレられなきゃいかんのだ!
↓
大喧嘩
コレだ。
まさにコレだ。
世の男女の喧嘩の何割かはこのやり取りによって
引き起こされているに違いない。
相手が意見を求めてこない限り、
グッと堪えて自分の意見は言わない。
コレが大事。
これが一番大事。
今日はコレを覚えただけで、とても価値のある
一日になった気がする。
また、相手の意見を聞くときのポイントとして、
【会話の端々で、次の愚痴の呼び水となる相槌を打ってあげる】
はぁ~、なるほどね~。
・そうなんだ~。そうか~。それでどうした?
・それは大変だったね~。つらかったでしょ?
最後に疑問符を持ってきて、次の呼び水にしてあげる。
ということ。
それと、
【相手の言った言葉を繰り返す】
『○○部長が、人に仕事を押し付けてきてさぁ~』
『○○部長、仕事押し付けてくるのか?』
コレ、結構無意識のうちにやってる気がするが、
改めて効果的なことに自信がついた気がする。
よし。
コレをしっかりと心に留めて嫁の愚痴に対応すれば
株は上がらないまでも、今後ケンカにはなり難いだろう。
ブ~~~~ブ~~~~。
なんて、考えているとタイミングよく嫁から入電。
ピッ。
(僕)『もしもし~』
(嫁)『もうっ!聞いてよ!』
きたぁ~~~!!!
早速、きやがった!
自分の意見は言わない。自分の意見は言わない。
再度、心に留める。
(僕)『ど~した~?なんかあったか?』
(嫁)『もう~。チビがさぁ~(ウチの次男坊。生後1ヶ月の意)
全っ然、寝ないんだけど~、ど~なってんのよ~?』
(僕)『チビが?寝ないの?』
(嫁)『そうよ。言ってんじゃない。チビが寝ないって。
二回言わせないでよ!』
(僕)『そうか。そうか。それは大変だな~。それでどうした?』
(嫁)『あんっ!?
だから!!ど~しよ~もないから仕方なしに
あんたに電話してんじゃない!!』
(僕)『あぁ........そうか。それは大変だ。つらかったでしょ?』
(嫁)『当たり前じゃないのよ!朝から泣き通しよ~。あんた何とかしてよ!』
(僕)『....................(;´Д`)』
(嫁)『なんか言ったらど~なのよ!』
(僕)『......................
マッ、ママと二人っきりだから甘えちゃってるのかなぁ~?ハハハハハ』
(嫁)『はぁ~っ?なに寝ぼけたコト言ってんのよ!
全く使えないわね!』
ガチャッ!
ふぅ~...........
嫁の鉄壁の防御の前ではなす術も無し.........(;´Д`)