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「笑いたくない」と言えるアイドル

破竹の勢いでアイドル業界を牽引する欅坂46。

一部で「欅坂劇場」とも揶揄される彼等のスタイルは、たしかにアイドル業界に新たな形を作ったように思う。

こんなエピソードがある。

コンサートの煽りをする時、メンバーの志田が真顔でやってたので、キャプテンの菅井が「もう少し盛り上げてほしい」と言ったところ、志田が

「自分を偽ってまで笑いたくない」

と言ったという。
これはインタビュー中の笑い話のようなものでウソかホントは分からない。
けど、これって象徴的なエピソードだと思う。

インタビューでコレを言えるということは欅坂46は、自分が笑いたくない時「笑いたくない」と言えるアイドルだという事である。

かつてのアイドルは自分がツラくても応援してくれる人のために笑うし頑張るという健気さがあって、それに心を打たれたファンが神輿を担ぐという側面を持つ文化であったと言える。

欅坂46はそうではなく周りから何を言われても
「自分らしく生きる事を主張して、それに同意してくれる人は、付いてきてくれればいいし、わかってくれない人は別にいいです」というスタンスが取れる。
それはかつてないアイドルのスタイルである。

「お客様は神様です」という買い手市場であったアイドル業界に、「私達の主張やセンス、スタンスが分かる人だけ買ってくれればいいよ」という、いわゆるハイブランドの洋服のような売り手市場なチャネルを作ったと言える。

その上、さらに凄い所は、彼等にはそれだけ売り手市場になれる特質すべき点がないという所である。

歌も格段うまいわけではない。
容姿も他のアイドルとそれほど変わらない。
ダンスもそんなズバ抜けているわけでもない。
喋りがうまいわけでもない。

でも、そんな私達だけど
「他人からの評価は関係ない。自分の意思を貫くんだ」
というスタンスなのである。

「不器用で取り柄もないけど、自分の意思だけはしっかり持ちメッセージを発信する」
この部分に共感する新たなファン層を開拓したと言える。

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