いつ頃だったでしょうかね?
忘れてしまいましたが、数年前に気まぐれでHARIOのドリッパーを買ったんですね。オシャレっぽいって理由で。
もともと、コーヒーを1日に何杯も飲むタイプの人間なんですがメンドクサイので、もっぱらインスタント派でした。
それがいつ頃からだったか、自宅でコーヒーを飲む時はすっかりドリップで飲むようになりました。
それにはいくつかの理由があります。
コーヒーの香りや味を選択できる
コーヒーのウマいマズイの違いってなんでしょうか?
コーヒーはコーヒーなので甘かったりはしないわけですから、評価する基準は「香り」「苦味」「酸味」とかになります。
インスタントは例のインスタントの香りです。お分かりの通りあの香りです。それとあの味ですね。苦味とか酸味とか。
それはそれで美味しい。
上振れも下振れもあまりない安定感のある感じです。
ドリップだと、その『香り』『苦味』『酸味』を選べるんですね。
ブルーマウンテンとかキリマンジャロとかありますよね。
このあたりは有名ドコロですが、実際はもっとメチャメチャ種類があります。
そして、銘柄によって香りも味も違います。
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焙煎と挽き方で味が変わる
コーヒーは「焙煎の時間」や「豆の挽き方」によって苦みと酸味が全然変わってくるんです。
ドリップの場合、その辺を選べるんです。
そこが魅力。
UCCさんのサイトに焙煎と挽き方の分かりやすい画像があったので、ちょっとお借りしました。
(引用元:https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/roast.html#advanced)
(引用元:https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/mill.html)
非常に分かりやすい。
でもでも!!
焙煎や豆挽きは敷居が高い!
それと、僕としてはメンドウ過ぎるというのが正直なところです。
自己満足ですが「こだわる」のは、生活の質を上げてる気になりますよね。
だから必要は必要なんですが、こだわり過ぎると人によっては長続きしなくなります。
まさしく僕はそれなので、そこまではしたくない。
焙煎と豆挽きはコーヒー豆を扱っているお店であればお任せできるので、僕は粉になっているものを買っています。
これでも十分。
十分心を満たしてくれると思います!
そして、お店で100g~200gくらいから購入できるのでトライアル & エラーを繰り返して自分が好きな味を探すってのが醍醐味です。
目安ですが、100gで大体8~10杯くらいです。
んで、豆の種類によりますが、カルディとかなら200g=¥800~1,000くらいで買えますので、まぁ単純に計算して
¥800÷20杯=\40
まぁ、安く見積もって1杯¥40くらいです。
これが高いか安いかは考え方次第ってとこですね。
それもどうも面倒だなって方は、UCCさんの宅配セットなんてのもあるので使ってみてもいいかもしれないですね。
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コーヒーをドリップする所作が楽しい
動画みてもらうのが早いですね。
家で手軽にやるならペーパードリップってことになると思います。
豆は既に挽いてあるものを使いますので、グラインダーはいりません。
必要なものは
・カップ or コーヒーサーバー
・ヤカン+ドリップポット or 電気ケトルなど
こんな感じですかね。
コーヒー関係の道具、器具ってオシャレでカッコいいですよね。
「安いのでいいや」って選ぶのも敷居が低くて手軽でいいんですが、ちょっとハマってしまった時に「もっとオシャレなヤツが欲しい」ってなります。
その時、買い換えるのってもったいないんですよね。
少し高くてもデザイン的に気に入ったモノが良いと思います。
でも、ちゃんと専門の会社で作られているものを購入してください。
デザインだけで選ぶとコーヒーの味に影響があります。
KINTOさんのドリッパーとかかTORCHのドーナツドリッパーとか、かなりオシャレです。
-
SLOW COFFEE STYLE SPECIALTY – KINTO
続きを見る
-
TORCH/トーチ/マウンテンドリッパー(1-2人用) - 北欧、暮らしの道具店
続きを見る
サーバー買うのがもったいなかったらバルミューダの電気ケトルとかいいですね。
沸かしてそのまま注げます。
-
概要 | BALMUDA The Pot | BALMUDA(バルミューダ)公式サイト
続きを見る
続いて、ドリップのやり方は動画や写真を参考に。
(引用元:https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/drip.html)
始めからうまくはできないですが慣れたらイイ感じにできます。
この所作がイイんです。
「美味しいコーヒー淹れてる」
「ひと手間かけてる」
感じがイイんですね。
「丁寧に」
「ちょっとこだわって」
「一手間」
コーヒー1杯の自己満足ですが「生活の質をあげる」というのはこういう事なんだと思います。
コーヒーの味はかなり違う
「とはいえ、コーヒーなんてどれ飲んでも大して変わらない」
ココまで読んでそう思われる方もいらっしゃると思います。
僕も以前はそう思ってたんですが、いろいろ飲み比べてみると全然違うんですね。
僕のバカ舌でも余裕で分かるくらい。
豆でも違うし、挽き方でも淹れ方でも変わってくるんですが一番簡単に分かるのが画像を貼った「焙煎時間」の違いだと思います。
(引用元:https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/roast.html#advanced)
具体的な例を一つご紹介すると。
僕の家の近所の中目黒には数件コーヒー豆を販売してる店があるんですが、まずコレ。
カルディはそこそこ店舗がありますよね。
カルディの店頭でもらえるアレです。
店頭でもらう時は甘くしてありますね。
ブラックで飲むと、可も不可もない(言い方悪っ)いわゆるあっさりした飲みやすいコーヒーの味がします。
パッケージの裏面を見ると、こんな感じに表記があります。
ロースト(焙煎)=ミディアムロースト(中煎)
挽き方も中挽きです。
今回はコレを基準とします。
とにかく、スッキリとしたいわゆるコーヒーの味です。
そして、これに対して
中目黒駅前にある「豆虎」。
この店は豆を選ぶと、好みの焙煎方法、挽き方に仕上げてくれる本格的なコーヒー豆屋さんです。
ココでおススメされて、この豆を買ってみました。
豆の種類はともかく、
ロースト(焙煎)=フレンチロースト(深煎)
深煎ですね。
飲んでみると
「苦っ!!」(これもイイ方が悪い)
マイルドカルディに比べると、非常にビターです。
コーヒー業界的にいうと「苦味と深いコクがある」コーヒーです。
粉をドリッパーにセットして上からお湯をかけると、分かりやすく極端な言い方をするとマイルドカルディに比べて「焦げた」ような香りがします。
パンチ力のある味が好みの方は深めの焙煎してもらった方が苦味が増すということになります。
さらにもう一つ比較します。
中目黒の駅前から祐天寺方面に歩いて公園の手前にオニバスコーヒーというコーヒーショップがあります。
もちろん豆の販売もしています。
オニバスではコーヒー豆のフルーツのような香りを残すために全ての豆を「浅煎り」にしています。
こういう浅煎りの豆の場合、ドリップの方法も中煎、深煎と少し違っているんです。蒸らす段階でスプーンでかき混ぜたりして。面白いですね。
まぁ、そこはまた別の機会にご紹介するとして、本題の味ですが。
「酸っぱ!!」(これもまたまたイイ方が悪い)
ほかの2点と一線をかくす味わいです。
コーヒー業界的にいうと「酸味の強い、フルーティな味わい」のコーヒーです。
サードウェーブ系コーヒーと呼ばれるものは浅煎りが多いですね。
画像のケニア産の豆はどんな味かと言われるとトマトの味に似ていると思います。
コーヒーってのは、豆ではなく果実のような実です。
コーヒー豆はこの赤い実の中の種子部分です。
だから浅く煎ればフルーツのような味がするのは当然といえば、当然なのかもしれません。
僕はこの酸味の強いコーヒーは嫌いじゃないので、全然イケるんですが嫌いな人も多いようですね。ウチの奥さんなんかは全く飲めません。
また、浅煎りの場合ドリップの上手い下手でかなり味が変わってきます。
一般的に言われる事だと、2分30秒~3分くらいでドリップしきらないと酸味がさらに強く出てきて酸っぱくて飲めたものじゃなくなります。
技術介入度の高いコーヒーと言えます。
まぁ、これも心をくすぐられる部分ではあります。
ちょっと普通のコーヒーに飽きたらフレーバーコーヒー
僕はたまに麻布十番に行くんですが、そこにハワイホノルル生まれのホノルルコーヒーというコーヒーショップがあります。
ココで初めてフレーバーコーヒーを飲みました。
写真は、マカダミアナッツフレーバーコーヒーです。
飲むとマカダミアナッツの風味がフワッと広がります。
香ばしくてコレはコレでアリです。
ウチの奥さんがハマりまして、粉を買って飲んでました。
マカダミアナッツの味は香ばしくてコーヒーに非常に合います。
他に何かないかと思って探しててカルディでコレを見つけました。
ホノルルコーヒーのようにマカダミアナッツフレーバーの中にさらにバニラ風味を足した感じです。
正直僕はダメでした....。
バニラが強くて。
奥さんと子供は結構気に入って飲んでいました。
こんなコーヒーもあるって事ですね。
最後に
今回はドリップコーヒーって思ったよりも難しい訳でもなく手軽に飲めるって事と、コーヒーはいろんな味があるんだよってのをサラリと紹介してみました。
「ちょっと一手間かけたりこだわってみると新しい世界が広がる」
っては最近の世の中の流れなのかなっと思っていて、例えば携帯カメラがすこぶるキレイなデジタル写真を撮れるようになった一方で、マニュアル式のフィルムカメラのブームだったりとか、今回のドリップコーヒーショップの乱立もそうですし。
このお店をご存知でしょうか?
中目黒にある85(ハチゴウ)という発酵をテーマにしたお店です。
ココで「マイぬか床サービス」ってのをやってます。
お店のスペースを借りて自分のぬか床を持てるというサービスなんですね。
なかなか面白い切り口ですよね。
なんと今の所、フルキャパで予約待ちの状態だそうです。
「自分のぬか床を持って、自分だけのぬか漬けを食べたい」
そんな時代が来るなんて、ちょっと前まで考えもしなかったです。
田舎のばぁちゃんがぬか床を持っていて毎日グリグリしているのを見て、「臭せ~な」とか思ってましたが、中目黒にマイぬか床なんて時代が来るなんて.....
こういうのをみても丁寧な生活、一手間、ちょっとしたこだわりってのが今の日本の流れなのかなと思ったりなんかします。