嫁の一撃

嫁のわがまま

(嫁)『人のこと妊婦だと思って、最近手を抜いてない?』

(オレ)『んっ!?やっ、やぶからぼうに突然何を言い出すんだ。お前は..........。
     手なんて抜いてないよ』

(嫁)『いやっ!完全に抜いてる。手抜きも手抜き。抜きっぱなしよ!』

(オレ)『...............(;´Д`)
     なんか回りくどい攻め方をしてくるが、結局どうしてもらいたいわけよ?』

(嫁)『フッ。なかなか察しがいいじゃない。わたしゃ温泉に行きたいのよ。』

(オレ)『温泉?妊婦って温泉入っても大丈夫なのか?』

(嫁)『な~に言ってんのよ。全然問題ないわよ。
    よしんば問題あっても、わたしゃ温泉に行くわ。
    とにかく、温泉に行きたいのよ。ストレスが溜まりまくって、
    もう溢れんばかりだから温泉の湯で洗い流したいのよ。分かる?』

分かるも何もオレの場合、君のおかげで
毎日ジャージャー滝のようにストレスが流れてるっての...........。

ってことで、いつものように熱海の温泉を予約し一泊二日の温泉旅行とあいなった。

まぁ、旅の詳細は語るようなことはない。
冬の熱海銀座の寂れ具合にヒイたことぐらいだろうか。
熱海の駅前はいつもどおり活気に溢れていたが、熱海銀座はほとんどの店のシャッターが
閉まっていて、ほぼゴーストタウン化していた。
この辺の店も海の家と同じで夏限定で営業をしてるんだろうか?
まぁ、そんな感じでノンビリ温泉を楽しんで日曜日に帰ってきた。

(オレ)『ふ~っ、帰ってきた~』

(息子)『あ~、よかったよかった』

家に着いてゆっくりして居ると、
事もあろうに嫁が言い放った。

(嫁)『あ~~~、やっぱり家が一番ね~~!』

(;´Д`)・・・・・・・・・・・・

言いやがった。
お前が文句いうから大至急で宿を取って、日程を調整し、
息子は野球を休んだってのに。

家が一番なら温泉行きたいなんて言うなっ!!

なんて、口が裂けても言えなくて、顔を見合わせてウンッウンッっと
頷き合う息子と父なのであった。



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