我が家は今、夫婦喧嘩の真っ最中である。
っというか、ケンカというより嫁が一方的に怒っている最中と
言った方が正しい。
原因はオレだ。
そう。
オレが¥26,000を無くしたからだ....(;´Д`)
それは一昨日のこと。
我が家はいまだに光熱費を現金のコンビニ払いにしている。
『引き落としなんかより分かりやすい』っという嫁の一声で
いまだにそうしている。
家計簿はオレがつけていて、毎月末に〆ることになっている。
〆て、その後、翌月の予定と支払いを仕分ける作業がある。
4/30は休みだったので昼間〆作業をし、
翌月分の光熱費の仕分け作業をし、
そのまま散歩がてら嫁といっしょにコンビニまで行くことになった。
コンビニまでは歩いて1、2分の距離である。
請求書と現金¥27,000を束にして折り畳み
ズボンの左後ポケットにつっこんだ。
コレがまずかった.......。
コンビニに着き、いざ支払の段になって
ポケットから取り出してみると、なんてこった。
請求書と¥1,000を残し他の諭吉さんと一葉さんが姿を
消しているではないか!
ジーザス........。
その後、即座に来た道を探してみる。
言っても1、2分の距離だ。
落としてもまだ拾われていないかもしれん。
しかし、そんな淡い期待とは裏腹に
全くお金が落ちている形跡は無し......。
やはり現金を生身で落としたら、
そりゃ、取られるに決まっているわな........。
(オレ)『うううう。無い。落としてもうた......(;´Д`)』
(嫁)『なに言ってんのよ!!
あんた¥26,000も落としといて
調子に乗ってんじゃないわよ!!!』
その怒りたるや、ボヤどころ話ではなく、
まさに大火事の様相。
その後、怒りが怒りを呼んでいるようで、
怒鳴り散らしては、その自分の声で
さらに自分の怒りに拍車をかけ、
一晩中どころか、2日間ズッ~~っと
怒っているというしつこさ.......。
たしかにオレが悪いし、それについては
それこそ何遍も謝っているわけでして.......。
これ以上、オレには成す術もないわけでして......。
しかし。それにしてもだ。
請求書といっしょに半分に折り畳んだはずなのに
請求書は全てポケットに残ったままなのに、
お金だけ落ちてしまうなんて。
それにたった1,2分の距離の間にだ。
しかも嫁もいっしょに歩いていた。
ということは、大の大人二人が落としたことに
全く気付かないなんて。
もちろん、オレはお金を落としたのはコレが初めてである。
その手にコトには、本当に注意深く生きてきた
A型の気の小さい男なのだ。
それなのに。それなのに。
見事にお金は消え去っていた。
コレが世にいう
『魔が差した』
状態なのかもしれない。
通常『魔が差す』とは、悪魔が一瞬心に差込み
普通は考えないような思いもよらない悪い行動をとってしまう
ことをいうわけだが、
今回のように、それこそ落とす確率なんて相当低い状況で
起きてしまったことも『魔が差す』という表現がピッタリな気がする。
一瞬、オレの元へ悪魔が差し込んできて、
イタズラをしていったのである。
こういった状況は、人生に何度かあるはずである。
こんな事言ったら、非難されると思うが、
交通事故なんてのは、そのもっともな例で、
運転手本人だって事故なんて起こしたくないのだ。
けども、一瞬眠気が襲ってきたり、不意な操作ミスで
『オレ、なにやってんだろう.......』
てな状況になってしまう。
もちろん、遺族の気持ちを考えれば、そんなもん言い訳にも
ならないわけだし、過失は過失であり一方的にその運転手が
悪いわけだけども。
ツライのは遺族と、運転手の家族だよね。
今回、お金を落としたことによって
本人の意思とは全く関係なく、本当に悪い事態になってしまう
ことってあるんだなぁっとシミジミ感じてしまった。
それにしても怒り続ける嫁。
『なんでアンタはいつもそうなのよ!
ケンカの種を蒔くのはいつもあなたなのよ!』
っと言うが、それは違うぞ。
種ってのは誰でも同じ位蒔いているんだよ。
けど、オレはその蒔かれた種が育って草になったとしても
ワザワザ全て刈り取ったりしないだけだ。
オレは『仕方ないな』と放置してるんだ。
逆に、お前は『全てを刈り取っていく』。
その違いなんだよ。
いちいち全てのことに目くじらを立てて怒ってるから
ケンカの種はいつもオレが蒔いてるように
状況的になってるだけ。
世の中もそう。
このご時勢、人を責めてばかりだものね。
責任。責任。って。
でも、仕方ないことだってあるんだよね。
そりゃ、被害を受けた人は本当に気の毒だし、
加害者は誠意を持って罪を償わなくちゃならないのは
当然のことだけども。
人を許す勇気ってのも時には必要だと思うわけです。
って、いい加減、嫁の怒りがおさまってほしいと願うばかり......。