No friction,No community

“No friction,No community”

一見どんなに仲の良さそうな平和なコミュニティに見えたとしても
人間が集まっている以上、軋轢のないコミュニティってのは存在しないものだ。
大小はあれど、必ずそこにコミュニティカーストが存在してしまう。
それは仕方のないことだと個人的には思っている。
どうしてもそれに馴染めない”心根の優しい”人は一匹狼になる。
それでしか、そのカースト制度に組み込まれない方法はないのだ。

いや、一匹狼だったとしても、その集団にどうしても参加していなくてはならない場合、
かならずカースト制度に組み込まれるか…..。
Aチーム、Bチーム、Cチーム、番外。
人から知られている場合、どうしたって組み込まれてしまう。
人のコミュニティとはそういうものだ。

っと、先に結論を言ってしまって、
ココからはウチの長男の話になる。
興味のある人は、読み進めてください。

長男は小学校5年生で特に問題なく学校に通っている。
問題ないどころか、毎日学校が楽しくて仕方がないと言っている。
家にいるより、学校にいた方が楽しいと。

たしかに親から見ても長男のクラスは、
とても明るく、みんな仲良く、楽しそうに見える。
イジメの話も聞いたことがなかった。

先日、たまたま同級生の親御さんに道で会って
軽く立ち話をしたところ、

「なんか大変らしいわね。○○君(長男の名前)。
 ××君(同級生の名前)にヒドイ言われ方してるらしいじゃない。いつも。
 あんなのイジメだよってウチの子が言ってたわよ」

っと話を聞いた。

ショックだった。そんな話、初耳だった。
その人が言うには長男が学校で××君という同級生に
事あるごとにヒドイ言われようをしているとのことだった。
例えば、「お前、頭悪いな~。ハハハハ」とか
「お前、帰っていいよ」とか、そういったノリのバカにした悪口だ。

そしてショックだったのが、
××君というのは低学年の頃から仲の良かった子だったからだ。
××君の親御さんとも家族ぐるみで付き合いをしていた。
いつの間に、そんなことになったのか。

毎日楽しそうに学校に通っている長男が、
学校でそんな目にあっているなんて……….いやっ、ちょっと待て。

一方からの話だけで信用しちゃいかんだろ。
あれだけ楽しく学校に通ってんだぞ。なんか理由がありそうだ。
普段からネットであれだけ流言飛語が飛び交った中で暮らしてんだ。
実生活で情報の取捨選択を間違ってどうすんのよ。ってことで、
直接長男に話を聞いてみることにした。

(僕)「お前、学校で××から散々なこと言われてんのか?」

(長男)「んっ!?………..う~~~ん」

(僕)「お前の同級生の△△君のお母さんからチラッと聞いたんだよ。
    お前が××から学校いつも嫌な事言われてるらしいって」

(長男)「う~~~ん。そういうことか……。
     じゃ、仕方ないな。話したくなかったけど仕方ない。
     それ、ちょっと違うんだよ。」

年頃の子供らしく、なかなか友達関係の事を話さない長男も
話が変な風に伝わっていくのを避けるため話し始めた。

長男の話を聞いて、なるほどなぁっと納得するとともに
やはり人間関係ってのは、そんな単純なもんじゃないなぁっと
子供から学ばされた。

長男のクラスには□□君というもっとも頭のイイ男子がいて、
この子がクラスの中で幅を利かせているようなのだ。

腕っぷしの強い子が牛耳るクラス、体育の得意な子が牛耳るクラス。
長男のクラスはもっとも学力の高い子が牛耳っているようだ。

この□□君は、クラスで中学受験しない子や明らかに学力の低い子のことを
ターゲットにして事あるごとに嘲弄しているようなのだ。
クラス全体もその子を敵に回せない雰囲気があるため見てみないふり
しているという。

まぁ、よくある話だ。
自分たちの子供時代を考えても無い話じゃない。

んで、その□□君は別にウチの長男をバカにしたりはしないそうだ。
ウチの長男も□□君を好きじゃないが、別に気にしているわけでもない。
そこはお互い関わり合いがない状態。空気のような感じ。
□□君がイジメのターゲットとしているのは、
明らかに学力の低い子に対してであって
ウチの長男はその対象から外れる。

次に問題の××君。
長男に日々罵詈雑言を浴びせ続けている彼だが、
彼はなぜ仲の良かった長男に対してそんなヒドイ事を言うのか。
長男曰く、

「あいつはオレにだけ言えるんだよ。あいつ、気が小さいから」

とのこと。詳しく聞いてみると、子供の世界の複雑な人間関係が垣間見られる。

もともと、××君というのはクラスでもあまり目立たない、
他の子から少しからかわれたりすると泣いてしまうような子だった。
××君をからかっていたクラスメイトは長男と保育園から付き合いで
それを見かねた長男が仲裁に入り、××君がからかわれることは無くなったのだ。
それを契機に彼らは仲良くなり、我々親同士もお付き合いするようになった。

子供というのは成長するもの。友人関係もコロコロと変化する。
学年が上がるにつれて××君は□□君とつるむようになる。
それは彼なりの処世術のようなものだったのだろう。
□□君の腰巾着、スネ夫のような立ち位置になった。

常に□□君に従い、□□君が「黒い」といえば、白いチョークも「黒」と
言わなければならない。
□□君が誰かを罵倒していたとしたら、それに呼応して彼も
誰かを罵倒しなくてはならない。

しかし、元来、彼は気が小さい。
オチョコサイズの肝しか持ち合わせない。

気の小さい彼はクラスの誰かに対して悪口を言うことができなかった。

そこで彼が考えた唯一の打開策が、

「一番、気の許せるウチの長男に対して悪口を言うこと」

だったのである。

彼にとってみれば保身のための苦肉の策だったのだろう。
仕方のないことだったのだ。
それを察した長男は、「まぁ、仕方ないか」と
右から左に受け流しているというのだ。

でも、そんな話信じられる訳がない。
たかが、子供がそこまでするのか!?っと。

(僕)「その話、ホントか?お前、嘘言ってない?」

(長男)「う~~ん。分かんないけど。たぶん、間違いないと思うよ。
     だってさ。□□のいない所だと、××がオレに普通に話しかけてくるし。
     ほらっ、こないだだって明日の宿題が内容が分からないから教えてって
     家に電話かかってきたじゃん」

たしかに。
そう言われれば、宿題なに?とか、明日の特別時定の時間割教えてっとか
頻繁に電話がかかってくる気がする。
ふ~~ん。なるほどな。
彼は長男に甘えているんだな。
あいつなら分かってくれると。まぁ、そこまで考えが及んでるとは思わないが、
本能的にあいつなら分かってくれると感じて甘えているのだろう。

(僕)「んで、お前は文句言われてイイわけ?気にしないの?」

(長男)「う~~ん。まぁ、あまり気にしないね。だから?って感じで。
     文句言われ慣れてるから。お母さんの攻めと比べれば
     どうってことないっていうか…..」

なるほどな……。
たしかにウチの長男はボ~っとしていて
あまり人の話を聞いていない所がある。
悔しいって泣いてる所も見たことないし。
なにしろ、本人も言っているとおりウチの嫁の攻めを経験して
しまえば、小学生の文句なんて大したことないんだろう。
不憫な話だ…….。

とにかく、今回、子供の社会も単純じゃないってことが
よくわかった。大人になって、子供の頃のことを忘れていたが
たしかに子供ながらにイロイロと考えていたもんなぁ。
人間関係ってのはどこでもグチャグチャと
入り組んでいるものなんだなぁっと。

話は戻るが、どんな集団にもカーストはある。
本人の意思はどうあれ、人が人を関わっていく限り、
こればっかりはどうしても避けられない道ってことだ。

なんというか、それが人間らしいとも言える気がする。
そんな薄汚い所も含めて人間らしいといえる。



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