(上原)『ありゃ~、明日雨ですね~』
先週、会社で隣の席に座っている上原君が呟いた。
(オレ)『明日、雨なの?天気予報みてんの?』
(上原)『はい。Yahoo!見てるんですけど.......。
雨だな。こりゃ。降水確率50%だもの』
それを聞いてその隣の澤山君が言う。
(澤山)『50%ってさ~。イメージだと、かなり降るイメージだけど。
50%だからさ。五分五分なんだよね~』
(オレ)『おぉ~!澤山君。確かに。』
そうなのだ。
降水確率50%は確率二分の一。
『降るかどうか定かじゃないよ。五分五分だよ』ってことだ。
んっ?................それって?......
それって、誰でも言えるじゃんねぇ?........
天気予報を生業としている人達が
『降水確率50%』を予測するってのは、
あまりの『逃げ』ではないか?
(上原)『確かに。逃げですよ。逃げ。
これで商売になるならオレ毎日降水確率50%って
予報して稼ぎますよ』
(澤山)『ってか、降水確率ってなにが基準なんだ?』
(上原)『え~~っと......降水確率ってのは、
”予報区画内で一定の時間内に1mm以上の雨の降る確率”
だそうです』
ん~~。区画内か......。
例えば、『東京は降水確率50%』だったとして
東京って言ったって、北は北区とか埼玉に程近いところから、
南は大田区、東は江戸川区、西にいたっては奥多摩町。
結構広い。まぁ、武蔵野は別として区内だけで見ても
北区、大田区の距離は結構あるわけだから
『北区では雨が降る予報だけど、大田区では降らなそう』
って場合は、
『東京は降水確率50%』ってことなのかね?
たぶんそうだよね?
つ~ことは、
例えば東京の10箇所の観測地点を確認して
今後、1mm以上の雨の降りそうな所が8箇所あったとしたら
降水確率80%になるのかね?
う~~ん。そういうことなのかな?不明。
だとしたら、『逃げ』ってわけではなさそうだよね。
しっかりした割り出し方の目安があるってことだから。
逆に、100%とか、0%って言い切る時ってのは、
かなり信用できるってことになる。
(上原)『う~~ん。じゃ、とりあえず広範囲の場合は、
逃げじゃないとして、ピンポイントの場合は
どうですか?』
(オレ)『ピンポイント?』
(上原)『そうです。例えば、目黒区のピンポイント予報が、
50%の時とかですよ。
それだけ狭い範囲で50%ってのはおかしくないですか?』
(澤山)『でも、まぁ、さっき話した割り出し方をしてるとしたら
それもありえるよね』
(上原)『それにしてもですよ。
せめて、それだけ狭い範囲なんだから、
10%刻みはいらないだろうっていう。』
(オレ)『あ~、なるほどね。
つまりプロなんだから確率なんていわないで当てろ!と。
せめて、降る、降らないの2択で答えてくれっとか
ってことでしょ?』
(上原)『そういうことです!』
う~~ん。上原君の言ってることも分からないこともないけど、
あくまで数字で割り出してることだからなぁ......。
皆さんはどうでしょうか?