とある、いつも通りの午後。
いつも通り会社のPC前でパチクリパチクリ仕事をしていると、
『はい。ど~ぞ~』
っと、皿に載せられた小さな物体を
同部署の女の子が僕の机に置いていった。
『んっ!?なんじゃこりゃ?.........』
ソーサーくらいの大きさの皿に4cm角くらいの茶色の物体が.....。
(オレ)『ねぇ、ねぇ~。これなに~?』
(女の子)『あ~、業者さんから戴いたカレーパンです~』
なっ、なぬ~~っ!?
なんとコレがカレーパンだというのか.........?
この4cm角の茶色い物体がカレーパンだとすると、
いままで僕がカレーパンと思い込んでいたものはなんだ?
BIGカレーパンか?
(女の子)『4個戴いたんで24等分にしました~』
ウチの部署は24人。
4×6=24。
つまり、1個を6等分にしたということか......。
なるほど。
民主主義にのっとった非常に公平な判断である。
しかし...........。そう。賢明なあなたもそう思うだろう......。
こんなコマ切れにするくらいなら
誰か4人で食べてもらって全然結構なのに.......。
こんなデパ地下の試食のような一口サイズなら
食べないほうが良い。と個人的には思う。
それにしても、中身のユルいカレーパンを6等分にする
労力を大変なものだろう。
力を入れたら中身が飛び出してしまって。
そこまでして公平を期する必要があるのか?
(嫁)『あ~~、あるね。それ。
特に女は基本そんな感じよ。
よく分かんないけど人数分に切んのよ。
私も職場で、デッカイ肉まんを10等分くらいに
切り刻んでる姿を目撃したことあるわ。
「ごめ~~~ん。切りづらくて中身飛び出しちゃった~。ど~しよ~」
って言ってたわ。』
嫁に話すとこんな答えが返って来た。
へぇ~。なるほど。
確かに女性はいつもそんなコトやってる気がする。
男はそんなん、ほとんどやらないもんな。
(嫁)『女の世界は疲れるわよ。ホント。
みんな自分の意見言わないのよ。
なにか食べる時だって小一時間くらい
みんなで「ど~する~?」「ど~する~?」
って言ってるだけで、何一つ先に進まないんだから』
っと、ドヤ顔で言う嫁。
でもね。
君が、あと一口で終わるヨーグルトを冷蔵庫にチョイ残しして
毎回腐らせ、毎回オレが処分していることを君は知らないのだろうね。
ドヤ顔してるけど、君も十分女性気質ですから.......。