それは、そう。9月1日のこと。
まったりとした日曜日の朝。
嫁の号令によって家族が集合した。
(嫁)『ちょっと!!みんな集まって!』
(オレ)『なんだよ。なにごとだ?』
(長男)『なに?オレ野球の練習なんだけど?』
(嫁)『なによ。あんたたち!
あんたたち今日が何の日だか分かって言ってるわけ!?えっ!?』
(オレ)『今日?今日なんかあったっけ?』
(嫁)『あんたみたいに日頃から何も考えずノンベンダラリと
生活している人には分からないでしょうね。
私みたいに何事においても用意周到、
計画的に規則正しく生活してる人なら分かるのよ。
今日はね、防災の日よ!』
(オレ&長男)『防災の日?』
(嫁)『そうよ。ってことで今から備蓄品の棚卸しをするから。
よろしく。』
(長男)『え~~っ!?オレ今から野球の練習だってば!』
(嫁)『だから、チャッチャッとやればすぐ終わるわよ。
まぁ、基本的なものは揃ってるわけだから、
確認してそのまま詰めなおして終わりよ。終わり。
楽勝楽勝』
(オレ)『ん~~~、まぁ、とにかく言い出したら聞かないから
サッサッとやってしまおう。コレだろ。コレ』
(嫁)『そうよ。そこそこ』
(オレ)『どれどれ。え~~っと......。
水は、え~~~っと.......10本くらいあるな』
(嫁)『ねっ!?用意周到でしょ?自力で3日分もたせられれば
なんとかなるっていうんだから、10本あれば大丈夫よ』
(オレ)『.......あれっ?』
(嫁)『なによ』
(オレ)『残念だけど、コレダメだわ.....』
(嫁)『なんでよ?』
(オレ)『コレ、賞味期限2011年の11月ってなってんだけど......』
(嫁)『えっ!?ウソっ!?』
(オレ)『2011年って震災の年だぞ。2年前だぞ』
(長男)『あれっ!?カンパンもダメだ!2012年6月ってなってる!
っていうか、缶詰関係も2012年でもうダメなんだけど』
(オレ)『缶詰っつったら、結構もつぞ。普通。
いつから入りっぱなしなんだ。コレ』
(長男)『つか、オレの使ってたオムツやら、超小さい機関車トーマスプリントの
パンツとか、120cmのシャツとか入ってんだけど!
こんなのもう着れないでしょ?』
(オレ)『ホントだ。コレ相当古いぞ。いつから入れっぱなしなんだ。
こいつら』
(オレ)『うわっ!このランタン!
付かないな~っと思ったら電池入ってないんだけど!』
(長男)『入ってて液漏れしちゃってるとかならまだしも、
入ってもいないのか』
(オレ)『この間に、もしデカイ地震とかあってバッグ開けてみたら
どれもこれも賞味期限きれてて、ランタンには電池入ってないって
なったら、たぶん、キレられるんだろうな。俺達が....』
(長男)『あるなぁ~。それ、あるなぁ~』
(嫁)『.................』
(長男)『さっき、お母さん
”私みたいに何事においても用意周到、
計画的に規則正しく生活してる人”
とか、なんとか言ってませんでしたっけ?』
(嫁)『.............』
(長男)『なんと言ったらどうよ?』
(嫁)『じぇじぇじぇじぇ!!!!(‘ jjjj ’)』
(長男)『.........なに、それ?』