長らく続きました夏休みも、
あと1週間で終焉を迎えます。
ウチの長男の極楽生活も来週いっぱいで終わり。
まさしくサマ~見やがれって感じです。
夏だけに.......。
.............ねっ、ホラッ。
こんな丸見えの地雷を踏むくらいに夏休みの
終了を喜んでいるのです。僕は。
大体、夏休みとかいって、
一ヶ月以上も休みやがって、
挙句、遊びたい放題遊びやがって。
オレ達大人だって休みたいのに。
この時期になると小学生達の間も
ザワザワと騒がしくなってきます。
やれドコドコちゃん家でみんなで宿題するだの、
自由研究をまとめてやるだの。
最後の一週間に自分の持てる能力の全てを注ぎ
渾身の力で完了させようと動き始めるわけです。
さて我が家の長男はどんなもんでしょうか?
まぁ我が子ながら、先んじて物事を進めるようなタイプの
人間ではないですから、
間違いなくテンパりまくっているはず.......。
(オレ)『お~~い。お前宿題終わったのか?』
(長男)『...............』
(オレ)『なんか言ったらどうなのよ?
どうせ全然終わってないんだろう?』
(長男)『ふんっ』
(オレ)『なっ、なんだ!?ふんっ!ってのは?』
(長男)『オレ、もうほとんど終わってるし』
(オレ)『あぁん!?終わってるだぁ?』
(長男)『そうだよ。ほとんど終わってるよ。
ホラっ、コレをみてみ』
(オレ)『........おおっ!!』
長男の夏休みの課題をまとめてある箱の中を
覗いてみると、ドリル、習字、日記、夏休みの自由研究まで
既に終了している様子。
(オレ)『お前、どうしちゃったのよ?』
(長男)『オレだって馬鹿じゃないさ。
いつも最後の一週間でお母さんからボロカスに
文句言われてっから今年は、やっといたんだよ』
(オレ)『おおっ、お前成長したな』
(長男)『当たり前よ~。
まぁ、あとちょっと残ってるけど余裕のヨッチャンだから。』
と、まぁ予想に反してちゃんとやっていたようです。
まぁ、なんか拍子抜けな感じもしますがキチンとやってるなら
それに越したこと無し。
今年は何事も無く夏休みが終わりそうです。
そして本日13:00........
ブ~~ブ~~~ブ~~。
嫁から入電。
(オレ)『はいよ~。どうした~』
(嫁)『ちょっと~~!信じられんないんだけどぉ~!!』
(オレ)『なにがぁ?』
(嫁)『今日、夏休みの宿題最後に一つ残ってるから、
見てやってたのよ』
(オレ)『知ってる。知ってる。
こないだ聞いたらほとんど終わってて
あと一つだけ残ってるって言ってたよ』
(嫁)『そう。んで、それを見てやってたんだけど、
もう超ヒドくて、どうしようもないのよ~!!』
(オレ)『ヒドイって?.......
つか、残りの一つってなによ?』
(嫁)『えっ、アレよアレ。
縦笛よ。縦笛。リコーダーっていうの?アレ』
(オレ)『リコーダー?リコーダーの宿題なの?』
(嫁)『そうなのよ。
リコーダーで課題曲を吹けるようにしてくることって
宿題なのよ』
(オレ)『へぇ~。課題曲って何よ?』
(嫁)『”ぞうさん”よ』
(オレ)『へっ!?なに?』
(嫁)『ぞうさん』
(オレ)『ぞうさんって........。あの童謡の?』
(嫁)『そう』
(オレ)『えっ~~!!
小4で”ぞうさん”なわけ?』
(嫁)『そうよ。それも”え~っ!!”って感じなんだけど。
それよりもなによりも、このバカ、
小4にもなって、ぞうさん吹けないのよ!』
(オレ)『え~!!マヂか!?
だって、あいつちょっと前にピアニカで
ミッキーマウスのテーマとか弾いてたじゃん!』
(嫁)『そうなんだけどね。
3年生からはリコーダーやってんのよ。
んで、ぞうさんなんか基本中の基本じゃない』
(オレ)『そっ、そりゃそうだろうね』
(嫁)『んで、さすがにコレは簡単に終わるだろうな~って
見てたら、いっこうに吹こうとしないわけよ。』
(オレ)『ふんふん』
(嫁)『んで、なんで吹かないのって聞いたら、
ドレミファソラシドをどう押さえるか分からないって
いうのよ!』
(嫁)『あんた、3年からリコーダーやってんのにね。
なんでドレミファソラシドも吹けないのよ!
おかしいでしょ!
今まで授業中何してたのよって問い詰めたら』
(嫁)『お茶を濁してた。
とかバカな事いうから頭きてひっぱたいてやったわ!』
(オレ)『...........』
(嫁)『そしたら、悔しくて泣いてんのよ。
バッカでしょ~。ッたく。信じらんないわ!』
ほとんどの宿題を納期一週間前に終え、
ほぼ完璧なスケジューリングだったにも関わらず、
まさか最後の最後『ぞうさん』でつまづくとは.........
さぞや悔しいだろう。
まぁ、あまりにも自分が悪いけどね。
夏休みの宿題が、そんな何事もなく無難に終了するわけが
ないのだ。そういう星回りのわけがない。
ケイタイで嫁の愚痴を聞きながら
その後ろで、長男が嗚咽を漏らしながら吹く
調子っぱずれなぞうさんが鳴り響いていたのだった。